当実験場は、昭和36年に500kV級交流送電線の設計に必要なデータを得るために開設されました。以来、実際に近い試験送電線を使って、電線からのコロナ放電に伴う各種の障害などの解明、電線に当たる風で生じる機械的な力の測定、送電線下の静電誘導の測定、また、世界最大級の10MV衝撃電圧発生装置を使った雷から電力設備を守る研究などを精力的に行いました。
昭和45年には、500kV直流送電の技術開発を目的として試験送電線とその電源部を直流用に改造し、直流送電線のコロナ放電現象の研究を開始しました。この間、雷から電力設備を守る研究も引き続き行ってきました。
昭和57年からは、大電力を効率よく遠くに送ることのできるUHV(Ultra High Voltage)送電線の設計データを得るため、交流送電用に12MV衝撃電圧発生装置を、また直流送電用に送電線と電源設備を新設して研究を開始しました。この結果は、UHV送電線の設計に反映されています。
現在、雷の被害から配電線や送電線を守る研究、送電線を小型化する研究、送電線の電気環境に関する研究などを進めています。