電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

C17014

タイトル(和文)

業務用電化厨房にふさわしい換気設計手法に関する研究(その12)-ユニバーサル型吹出口からの空調気流が必要換気量に及ぼす影響-

タイトル(英文)

Research on Optimal Design of Commercial Kitchen Ventilation Part 12. Influence of Air-conditioning Flow from Vertical Horizontal Shutter on Ventilation Requirment

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

【背景】
当所は,電化厨房の省エネルギー化を目指し,さまざまな必要換気量データを測定し蓄積してきた。2017年,これら成果の集大成として指針(以下,JEHC指針)が制定された。JEHC指針では,空調によって生じる気流の乱れ(以下,空調擾乱)が小さいことを前提とし,ユニバーサル型吹出口を推奨しているが,具体的な吹出風量,吹出口距離および吹出角度については設備設計者の判断に委ねている。
【目的】
設備設計者の判断材料となるよう,JEHC指針推奨のユニバーサル型吹出口において,空調擾乱が小さい条件を明らかにする。
【主な成果】
吹出風量,吹出口距離,吹出角度および吹出温度を設定できる空調擾乱発生装置を用いて,実験室で吹出温度が21℃のときの電気茹で麺器の捕集率を測定し,以下の知見を得た。
(1)吹出口距離の影響
捕集率に及ぼす影響が大きいと思われる吹出口距離について,吹出角度が真下のときと左右45度拡散のときの影響を検討した。吹出角度が真下の場合における空調吹出がないときに対する捕集率の低下は,吹出口距離が1.5~2.3mのときに3~5ポイントであった。一方,吹出角度が左右45度拡散の場合における捕集率の低下は,吹出口距離が1.5~1.7mのときに9~12ポイントであったが,吹出口距離が1.8~2.0mのときには下がらなかった。
(2)吹出風量,吹出口距離,吹出角度を変化させた場合の必要換気量の係数相当
吹出風量,吹出口距離,吹出角度を変化させた場合の必要換気量の係数相当の値を示す。吹出風量が500m3/hの場合には,吹出角度が真下のときに吹出口距離が2.3mで増えなかった。一方,吹出風量が600m3/hの場合には,吹出角度が真下のときに10%を超えない増加が見られ,吹出角度が左右45度拡散のときに吹出口距離が2.0mであっても著しく増えた。

以上から,通常の配置をされているユニバーサル型吹出口からの空調擾乱が小さい条件は,吹出角度が真下のときに吹出風量が500m3/hで吹出口距離が2.3mで,また,吹出角度が左右45度拡散のときに吹出風量が500m3/hで吹出口距離が1.8mで,十分であることがわかった。

概要 (英文)

In this paper, we clarify air-conditioning outlet conditions (air volume, fin angles and distance between the outlet and hoods) in order to avoid ventilation requirment gain from air disterbance on air-conditioner. The distance for no air disterbance is 1.8m, in which fin angle is 45 degree and air volume is 500 m3/h . And the distance is 2.3m, in which fin angle is 0 degree and air volume is 500 m3/h.

報告書年度

2017

発行年月

2018/06

報告者

担当氏名所属

占部 亘

エネルギーイノベーション創発センター カスタマーサービスユニット

岩松 俊哉

エネルギーイノベーション創発センター カスタマーサービスユニット

キーワード

和文英文
業務用厨房 Commercial Kitchen
空調擾乱 Air Diturbance from Air-conditioner
換気量 Ventilation Air Volume
VHS Vertical Horizontal Shutter
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