電力中央研究所

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シンポジウム・セミナーなど

第三回中間貯蔵使用済燃料国際セミナー(ISSF2010)
(2010.11.15〜17 電中研狛江地区会議場)実施報告

 電力中央研究所では、原子力発電所から出る使用済燃料に対する中間貯蔵の安全・安心な輸送・貯蔵技術の知見や基準を共有・整備するとともに、今後の課題について、幅広く意見交換をすることを目的とした国際セミナーをIAEAとの共催で電力中央研究所狛江地区において、11月15日〜16日に開催いたしました。 また、17日は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所の乾式金属キャスク貯蔵施設および共用プール貯蔵施設の見学会を実施いたしました。本セミナーは、2003年、2006年にも実施しており、今回は、三回目の開催となります。

 開催期間中は、12カ国の貯蔵の専門家も交え、電力各社、企業、国家機関などから延べ311名(1日目:148名、2日目:129名、3日目(見学会) :34名)の参加をいただきました。ご参加いただき、誠にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。

 セミナー1日目は、各国の使用済燃料貯蔵の状況および管理方法や、現在、むつ市で建設中の我が国初となる中間貯蔵施設についての報告がされました。 また、パネルディスカッションでは、「ステークホルダーにとっての中間貯蔵」をテーマとして、むつ市の宮下市長、リサイクル燃料貯蔵株式会社の久保社長、また、尾本原子力委員、更には、スイスの中間貯蔵施設を有するビューレンリンゲン村のSchneider名誉村長、ツビラグ中間貯蔵施設のHeep施設長をお招きし討論が行われました。会場からも質問が出され、活発な討論会となりました。 セミナー2日目は、技術的な発表がおこなわれました。特に、使用済燃料貯蔵として重要となる使用済燃料や貯蔵容器の長期健全性に関する発表については、専門的詳細な質疑応答が行われました。また、両日において、日立GEニュークリア・エナジー(株)、 三菱重工業(株)、日立造船(株)、(株)神戸製鋼所、東洋エンジニアリング(株)、(株)オー・シー・エル、日本軽金属(株)、トランスニュークリア(株)によるポスターセッションも行われ、各社の貯蔵技術開発に対する取り組みが発表されました。 セミナー3日目は、外国人14名、日本人20名の計34名が、見学会に参加されました。見学では、敷地内輸送・貯蔵の手順や放射線管理の方法等について活発な質疑応答が行われました。

 参加者からのアンケートでは、パネルディスカッションにおいて、中間貯蔵施設を受け入れる自治体の考え方を聞くことができ良かった。また、国際的な情報交換が、この分野の研究推進に有益であることを感じたとの意見が寄せられました。

プログラム

11月15日(月)
  • ●開会挨拶 (電力中央研究所 理事長 各務正博、IAEA 原子燃料サイクル・廃棄物技術部門Ho Jin Ryu)


  • ●セッション1 「貯蔵総論」
  • 1-1 世界の使用済燃料管理の動向 Ho Jin Ryu (IAEA) Abstract Presentation
  • 1-2 日本における核燃料サイクルのバックエンドにかかる規制 根井 寿規 (経済産業省 原子力安全・保安院) Abstract Presentation
  • 1-3 日本における金属製乾式キャスクを用いる使用済燃料貯蔵施設の安全審査指針 丸山 秀明 (原子力安全委員会) Abstract Presentation
  • 1-4 米国の使用済燃料管理と使用済燃料貯蔵 Albert Machiels (EPRI, 米国) Abstract Presentation
  • 1-5 東欧の使用済燃料管理・貯蔵の動向 Ferenc Takats (ハンガリーのコンサルタント) Abstract Presentation
  • 1-6 韓国の使用済燃料管理と貯蔵 Jongwon Choi (KAERI, 韓国) Abstract Presentation
  • 1-7 英国の使用済燃料管理と貯蔵技術開発 Paul N. Standring (Sellafield, 英国) Abstract Presentation
  • 1-8 台湾における乾式貯蔵計画の現状 Yuhao Huang (INER, 台湾) Abstract Presentation
  • 1-9 アルゼンチンの使用済燃料管理:Atucha I 原子力発電所乾式貯蔵の概念設計 Pablo Vizcaino (CNEA, アルゼンチン) Abstract Presentation
  • 1-10 ドイツの使用済燃料管理・貯蔵 Astrid Jussofie (GNS, 独国) Abstract Presentation
  • 1-11 スペインの使用済燃料管理 Francisco Javier Fernandez (ENRESA, スペイン) Abstract Presentation


  • ●セッション2 「初の中間貯蔵計画と安全審査」
  • 2-1 むつのリサイクル燃料備蓄センターの金属キャスク貯蔵計画 高松 樹 (リサイクル燃料貯蔵(株)) Abstract Presentation
  • 2-2 初の中間貯蔵計画と安全審査−日本における安全審査の論点と評価− 児嶋 秀平 (経済産業省 原子力安全・保安院) Abstract Presentation
  • 2-3 スイスの金属キャスク貯蔵 Walter Heep (スイス ツビラグ中間貯蔵施設長) Abstract Presentation


  • ●セッション3 「パネルディスカッション」

11月16日(火)
  • ●セッション4 「貯蔵技術開発」
  • 4-1 使用済燃料貯蔵の技術革新 Herv? Issard (AREVA TN International, 仏国) Abstract Presentation
  • 4-2 航空機エンジンの垂直および水平衝突荷重に対する金属キャスクの密封性能評価 白井 孝治 ((財) 電力中央研究所) Abstract Presentation
  • 4-3 NAC MAGNASTEOR システム:米国における次世代使用済燃料貯蔵 George Carver (NAC International, 米国) Abstract Presentation
  • 4-4 使用済燃料の管理における輸送貯蔵の考え方 Robert Grubb(TN, 米国) Abstract Presentation


  • ●セッション5 「キャニスタの長期健全性」
  • 5-1 コンクリートキャスクのステンレス鋼製キャニスタにおける応力腐食割れ 谷 純一 ((財) 電力中央研究所) Abstract Presentation
  • 5-2 コンクリートキャスク用キャニスタ表面への海塩粒子の付着 亘 真澄 ((財) 電力中央研究所) Abstract Presentation
  • 5-3 海洋雰囲気におけるステンレス鋼の挙動 Robert Einziger (NRC, 米国) Abstract Presentation


  • ●セッション6 「使用済燃料の長期健全性」
  • 6-1 福島第一原子力発電所乾式貯蔵施設における長期健全性調査について 熊野 裕美子 (東京電力 (株)) Abstract Presentation
  • 6-2 東海第二発電所金属製乾式キャスクにおける燃料被覆管及び金属ガスケットの点検 藤本 武 (日本原子力発電 (株)) Abstract Presentation
  • 6-3 日本における中間貯蔵時の燃料健全性基準 上村 勝一郎 ((独) 原子力安全基盤機構) Abstract Presentation
  • 6-4 高燃焼度使用済燃料被覆管内の水素化物の影響 Robert Einziger (NRC, 米国) Abstract Presentation
  • 6-5 PWR使用済燃料の長期乾式貯蔵における実証試験計画 重宗 克彦 (関西電力 (株)) Abstract Presentation


  • ●セッション7 「世界の長期貯蔵計画」
  • 7-1 米国における使用済燃料の長期貯蔵・輸送計画データベースの構築 Robert Einziger (NRC, 米国) Abstract Presentation
  • 7-2 IAEA SPAR II, IIIでの議論 Ferenc Takats (ハンガリーのコンサルタント) Abstract Presentation
  • ●閉会挨拶 (電力中央研究所 首席研究員 三枝利有)

11月17日(水)
  • ●東京電力株式会社福島第一原子力発電所の乾式金属キャスク貯蔵施設および共用プール貯蔵施設の見学会


会場の風景


  • 狛江地区会議場


  • パネルディスカッション


  • 見学会

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